丹後 SPACE VISION シンポジウム 2024 開催レポート

丹後 SPACE VISION シンポジウム2024

2024年12月19日、京都府京丹後市のセントラーレ・ホテル京丹後にて、「丹後 SPACE VISION シンポジウム2024 ~丹後の技術で宇宙を拓く~」が、満席の盛況の中、開催されました。当日は定員を超える100名以上が来場し、会場は熱気に包まれました。本シンポジウムは、丹後地域で培われた技術と宇宙開発をつなぐ架け橋を創出することを目的に、JAXAや大学研究者、宇宙ベンチャー企業のリーダー、そして地域の企業経営者が一堂に会し、多角的な視点で未来を語り合う貴重な機会となりました。

丹後 SPACE VISION シンポジウム2024 ~丹後の技術で宇宙を拓く~

イベント概要

タイトル:丹後 SPACE VISION シンポジウム2024 ~丹後の技術で宇宙を拓く~
日時:2024年12月19日(木) 14:00-18:10 (13:30開場)(19:00から懇親会)
会場:セントラーレ・ホテル京丹後 羽衣の間 (京都府京丹後市大宮町三坂105-15)
定員:100名
参加費:無料(懇親会は別途有料6,000円)
主催:丹後機械金属業振興推進チーム(構成団体:丹後機械工業協同組合、(株)日進製作所、(公財)京都産業21、京丹後市、京都府(織物・機械金属振興センター、丹後広域振興局、産業振興課))
運営協力:一般社団法人ABLab
イベントページ:https://ablab.space/tango_space_symposium_2024/

多彩なプログラムで宇宙への可能性を議論

シンポジウムは、一般社団法人ABLab代表理事の伊藤真之氏による司会のもと幕を開けました。JAXAの永井直樹氏が「地上の技術を宇宙で活用しよう!~宇宙環境の難しさと可能性~」と題し、宇宙環境の特性と地上技術の応用可能性について語り、参加者の関心を大いに引きつけました。続く立命館大学の長岡央氏による「月面探査の展望と月面調査用観測装置の開発について」の講演や、株式会社ダイモンの中島紳一郎氏と石原幸一氏による「月面探査車『YAOKI』の開発と今後の月面探査について」のプレゼンテーションでは、月面探査技術の最前線とその展望について具体的な事例を交えた解説が行われました。さらに、株式会社amulapoの田中克明氏が「宇宙開発事業と気運醸成について」と題した講演で、地域企業や団体がどのように宇宙ビジネスに参入できるかについて熱いメッセージを発信しました。また、丹後地域の機械金属事業の紹介として、地域を代表する企業である株式会社日進製作所の平野卓社長や、ヒロセ工業株式会社の廣瀬正貴社長からも、事業紹介や、宇宙分野に対する意気込みが発表されました。

トークセッションで描く「宇宙で輝く丹後の未来」

トークセッションでは、「丹後の技術が宇宙で輝く未来のために、今、何をすべきか?」というテーマのもと、登壇者たちが具体的なアクションを議論。モデレーターの内田泰氏(日経BP編集委員)が進行し、丹後地域の企業の強みを活かした宇宙ビジネス参入の可能性や、新規参入のために知っておくべきことなど、多岐にわたるテーマが議論されました。会場からの質問も飛び交い、参加者一人ひとりが「地域技術で宇宙開発に挑戦する」という目標を共有する場となりました。

懇親会での交流が新たな連携を生む

シンポジウム終了後には懇親会が開かれ、登壇者と参加者がリラックスした雰囲気の中で交流しました。宇宙開発に対する熱い思いを共有する中で、丹後地域の企業同士が新たな連携の可能性を模索する場にもなりました。

シンポジウム会場の様子

おわりに

開催関係者の皆様、登壇者、そして参加者の皆様に心より感謝申し上げます。丹後地域の技術が宇宙で輝く未来に向けて、今後もさらなる挑戦が続くことを期待しています!