【宇宙教育】ゲームマーケット2020秋 視察レポート

2020年11月14日に東京の青海展示場で開催された「ゲームマーケット2020秋」に、ABLab宇宙教育プロジェクトの有志で行ってきました。新型コロナの影響で、検温、マスク、ソーシャルデスタンスなど制約がありながら、商業作品および個人制作の様々なゲームがありました。

1.ゲームマーケット2020秋とは

ゲームマーケット2020秋とはカードゲームやボードゲーム、TRPG(テーブルトークRPG)など「電源を使用しない」ゲームだけを集めたイベントです。

会場では体験コーナーもあり、1日中楽しめるアナログゲーム好きにはたまらない祭典です。年に2回ありますが、今年はコロナの影響で春の開催が中止となったため、1年ぶりの開催となりました。

詳細は、ゲームマーケット公式ホームページをご覧ください。

2.視察の目的

現在、私たちABLabの宇宙教育プロジェクトでは、ゲームを通して宇宙や宇宙開発、宇宙産業などを学べるコンテンツも作成しています。

ゲームにもいろいろなジャンルがありますが、ボードゲームやTRPG(テーブルトークRPG)をオンラインでも楽しめるコンテンツを作ろうとしています。

ゲームの概要としては、宇宙飛行士選抜試験のあるミッションをゲームを通して経験、クリアするものです。ゲームから宇宙飛行士に必要な資質・知識・技能を知るきっかけになってくれることを期待しています。

現在開発中の宇宙教育ゲームをよりよくするために、以下のことに着目して視察を行いました。

  • 宇宙を題材としたゲームコンテンツ
  • ボードゲームのアイテム(ダイスやボード、コマなど)
  • TRPGのシナリオ制作者へのインタビュー

3.当日の様子

会場は想像していたよりも広く、各出店ブースでは面白そうなゲームが並んでいました。コロナ対策で3時間しか会場に居られないため、いかに計画的に回るか、入場してから作戦会議を始めるグダグダなスタートを切りました。

カードやブロック、ダイスが色鮮やかで大人はもちろん、子供たちも目を輝かせながらゲームを眺めていました。私たちのゲームも来年出展しようか!?などメンバーと夢を膨らませながら楽しくブースを回りました。

途中、まさに宇宙という感じで「ON MARS」というボードゲームが目につきました。商業ゲームなのでパッケージアートや駒などのアイテムは当然クオリティが高く、その重量なんと3.6kg! お値段も24,000円と重量級!泣く泣く今回は諦めましたが、いつか手に入れて遊んでみたいと思うゲームでした。

会場内の各ブースでは、出店側と参加者間で活発な交流が行われていました。商業ブースではコスプレやゆるキャラ等でアピールする姿も見られ、ついつい誘われて新しいゲームに出会えたりもしました。

さて、どっちがゆるキャラでしょう(笑)

4.戦利品ゲーム

①ザ・クルー 第9惑星の探索

ゲームを通して宇宙や宇宙開発、宇宙産業などを学べるコンテンツも作成するには、世の中にある質の高い宇宙系ゲームを理解する事が大切となります。「ザ・クルー 第9惑星の探索」はプレイヤーが宇宙船の乗組員となり協力しながらミッションの達成を目指すカードゲームで、ドイツで「スカウトアクション1位」、「新作人気投票1位」という大物なゲームです。

②シャーロックホームズの追悼

ユーザーが興味を持つゲームを作るためには、流行を理解して取り入れる事が大事です。宇宙とは関係ないゲームですが、近年流行している脱出ゲームをメインとしたボードゲームというだけでも興味深いですが、ゲームのプレイにLINEを使うという仕掛けは新鮮で、目から鱗でした。

③ANOMIE (アノミー)

重厚なゲームは面白いですが、お手軽なゲームもまた楽しいものです。ANOMIEはマルバツゲームとオセロを混ぜた様なお手軽対戦ゲームです。一見単純ですが、慣れてくると戦略性の深みに嵌りついつい熱中させられてしまう、ゲーム設計が参考となるゲームでした。

5.所感・まとめ

今回の視察を通して、現在開発中の宇宙教育ゲームに役立ちそうな発見がたくさんありました。宇宙というテーマのゲームへの落とし込み方、流行の取り入れ方やゲーム設計などクオリティ・アップにとても参考となりました。

また、会場にあるゲームは想像していたよりもバラエティに富んでいた上、個人制作のゲームも商業さながらのクオリティで、ゲーム制作の奥深さと楽しさを感じられました。

宇宙というとなかなか敷居の高いイメージがありますが、ABLab宇宙教育プロジェクトでは宇宙を身近なものに感じてもらえる事を目指してゲームを開発しています。目的に共感されてゲームを作成してみたい新たな仲間を絶賛募集中です。一緒に宇宙を楽しみましょう!!

投稿者プロフィール

佐久間昭彦
佐久間昭彦宇宙教育リーダー
1963年4月11日生まれの宇宙大好きおじさんです。
主にFacebookで情報発信・共有しています。

サイエンスカフェはやぶさ実現に向けて準備しています。

宇宙教育リーダー
相模原「宇宙の学校」実行委員

ABLab会員 (宇宙ビジネスのコミュニティ)
S-NET(スペース・ニューエコノミー創造ネットワーク) 会員

自然体験活動指導者(NEALリーダー)
やまなみCONEミーティング会員

防災士(さがみはら防災マイスター)
防災エデュケーション協会防災トランププレイリーダー認定

相模の大凧文化保存会 上磯部地区会員

食品衛生責任者
普通自動車免許(中型8t)
日本漢字能力検定 二級
情報処理技術者試験 第二種情報処理技術者

大分大学大学院 工学研究科 組織工学科修了(1989修了)