宇宙教育プロジェクトの活動レポート(2020年11月)

こんにちは、宇宙教育プロジェクトのリーダーの福原です。

宇宙教育プロジェクトでは毎月1回、活動レポートをブログに更新しています。今日は2020年11月の活動レポートをお届けしたいと思います。

2020年11月の活動紹介

宇宙教育と一言でいっても、裾野が大変広く、人によって「興味のあること」や「やりたいこと」が違います。そこで宇宙教育プロジェクトでは、メンバーから「やりたい企画」を募集して、複数の企画を並行して進めるスタイルを採用しています。

2020年12月現在、宇宙教育プロジェクトでは5つ企画が立ち上がっています。

  • 中高生のためのオンライン部活
  • 宇宙教育ゲームの開発
  • 宇宙職業体験プロデュース
  • オンライン ジュニア天文合宿(次回は2021年春を予定)
  • バーチャル名刺背景の普及(ABLab内限定の取り組み)

これらの中で2020年11月に進捗のあった企画活動やイベントを紹介します。

宇宙教育ゲーム試作品のオフライン開発ミーティング

11月22日(日)、X-NIHONBASHIにて宇宙教育ゲーム試作品のオフライン開発ミーティングを開催しました。検温やマスクなどの感染症対策の制約はありますが、プロジェクトメンバーが同じ場所に集まれると開発作業が捗ります。

現在「宇宙教育ゲームの開発」企画では、「宇宙飛行士選抜試験」を題材としたテーブルトークRPGの開発に取り組んでいます。協力してミッションを達成するという「人間力」を培うゲームを作りたいと考えています。

テーブルトークRPGとは、ゲーム機などのコンピュータを使わずに、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)です。

今回のオフライン開発ミーティングでは、これまでオンラインで開発を進めてきた宇宙教育ゲームの試作品を、メンバー同士で実際に遊んでみる体験会を行いました。実際に試作品を遊んでみると、オンラインの開発過程では気づけなかった様々な課題や改善点を発見することができました。

12月のプロジェクト活動では、新しく出てきた課題の解決と、改善アイディアの実現に取り組んでいきたいと思います。

(企画リーダー:KKさん)

ゲームマーケット2020秋の視察会

2020年11月14日(土)、東京の青海展示場で開催された「ゲームマーケット2020秋」に、ABLab宇宙教育プロジェクトの有志メンバーで視察を行いました。

ゲームマーケット2020秋とは、カードゲームやボードゲーム、TRPG(テーブルトークRPG)など「電源を使用しない」ゲームだけを集めた国内最大規模のイベントです。これまで毎年春と秋の2回開催されてきましたが、今年はコロナの影響で春の開催が中止となったため、1年ぶりの開催となりました。

ゲームマーケット2020秋では、「宇宙教育ゲームの開発」企画で開発中のTRPGゲームに役立ちそうな発見がたくさんありました。詳細な視察レポートをプロジェクトメンバーの佐久間さんがブログに書いてくれましたので、よかったらこちらもご覧ください。

中高生のためのオンライン部活

日本全国にいる「宇宙好きの中学生・高校生たち」の居場所となるオンライン部活を作る企画です。オンラインサロンABLabの中高生バージョンというイメージです。

11月の活動では、まずサービス内容と会員プランの素案を作成しました。宇宙好きの中学生・高校生たちの中には、積極的に活動をしたい子供もいれば、楽しむことがメインの子供もいます。これら両方の子供たちのニーズを満たせるように、オンライン部活の仕組みを設計しました。

また、オンライン部活の要所となる「提供するプログラム」の開発については、コンテンツ企画チームという専門部隊を11月から立ち上げて取り組んでいます。ABLab外部からも現役の高校教師のメンバーが企画チームに加わってくれました。

11月の活動では、「提供するプログラム」におけるコア・コンセプトを作成しました。オンライン部活の魅力を左右する大事な部分ですが、満足のいくコンセプトを作ることができたと思います。12月の活動では、このコンセプトを反映させた「具体的なプログラム開発」に取り掛かっていきます。

精力的にコンテンツ開発を進めていきたいと思います。

(企画リーダー:福原)

宇宙職業体験プロデュース

宇宙職業体験プロデュースは名前の通り、キッザニアなどにある様な、子供向け宇宙関連の職業体験をプロデュースしていく企画です。

企画の目的は、「宇宙の仕事は違う世界の物」「理数系が得意な頭の良い人の仕事」などという子供(大人も?)の思い込みに対して、様々な関わり方があるという事を知ってもらい、将来の職業選択の一つに宇宙の仕事を視野に入れてくれたら嬉しいな! というものです。

「宇宙の仕事って何ですか?」と聞かれれば、皆さんバラバラな答えが返ってくるかと思われます。そこでまずは、皆さんが考える宇宙の仕事を兎に角たくさん集めて、大きな括りで何個かにまとめてみようと考えました。

そこで11月の活動では、これまでリストアップしてきた「宇宙の仕事」をカテゴリーに抽象化していくワークを行いました。最初はシンプルに「作る仕事」「管理する仕事」などのカテゴリーになると予想していたのですが、実際にみんなでワークをしてみると、「どのくらいの粒度」でカテゴリーを作るかが重要であることが分かってきました。

カテゴリーが細かすぎてもダメですし、大雑把すぎても良くありません。その中間ぐらいに、職業体験をプロデュースするのにちょうどよい粒度があると私たちは考えています。

12月の活動では、「宇宙の仕事」の魅力やワクワク感について整理をして、子供たちにどうやって紹介していきたいか話し合っていく予定です。

(企画リーダー:Oさん)

2020年11月の活動レポートは以上です。

プロジェクトメンバーを募集しています!

ABLab宇宙教育プロジェクトでは、宇宙・教育・子供をテーマに様々な活動を行っています。

自分1人で企画を1コやるよりも、2人で2コやった方が良いものができます。それよりも、10人で10コの取り組みをした方が、もっと素晴らしいものができるでしょう。

同じ想いを共有できる仲間たちと一緒に、力を合わせて、子供たちのために活動していきたいと思っています。もし私達の活動に興味をもってくれる方がいましたら、ABLabで一緒に宇宙教育プロジェクトの活動に取り組んでいけたら嬉しいです。

ABLabに加入したら、まずは宇宙教育プロジェクトの定例ミーティングに参加してみてください。定例会は毎週火曜日と土曜日の20:30〜22:00にZoomで開催しています。企画のコンセプトや活動内容を聞いた上で、興味ある企画へご都合に合わせて参加することができます。

ご参加を心からお待ちしております。

(ABLabへの参加を検討される方はこちらをご覧ください。)

投稿者プロフィール

福原将之
福原将之教育コンサルタント/宇宙教育プロジェクトリーダー
宇宙教育プロジェクトのリーダー。理学修士。大学院時代は電波望遠鏡を使って「渦巻銀河における星間物質の進化」について研究をしていた。
現在は学校の教育コンサルタントとして、小学校・中学校・高校でアクティブ・ラーニングとICT教育の支援をしている。「世界中の子供たちの未来を明るく照らすこと」をミッションに、ABLabでは宇宙教育プロジェクトに従事。