Startup Weekend Tokyo Spaceのプレイベントに参加してきた

こんにちは!ABLabの喜田です。
2019年2月16日に行われたStartup Weekend Tokyo Spaceのプレイベントに参加してきました。本イベントでは衛星データ活用ビジネスについてレクチャーを受けた上で、参加者同士で衛星データ活用ビジネスのアイデアを考え発表し合いました。

Startup Weekend Tokyo Space とは

「Startup Weekend Tokyo Space」は宇宙ビジネスをテーマにした起業・挑戦のコミュニティです。2019年4月5日(金)〜7(日)に「Startup Weekend Tokyo Space Vol.2」が開催予定です。

東京では2017年に一度実施されており、今回は2回目の開催となります。

前回イベント参加者の後の宇宙業界での活躍

  • ABLab
    宇宙ビジネスのオンラインサロン(コミュニティ)の創設メンバーとして活動中

 

衛星データの活用ビジネス

宇宙ビジネスというとロケットの打ち上げや衛星の製造を思い浮かべる方が多いかもしれませんが実はロケット、衛星の製造は宇宙産業全体の6%にすぎません。

グラフから分かる通り、市場規模の多くを衛星サービスや地上機器が占めています。

宇宙ビジネスのカテゴライズ宇宙輸送

宇宙空間への物や人の輸送を行うビジネス

衛星インフラ

通信衛星や観測衛星の開発、運用を行うビジネス

宇宙利用促進(プラットフォーマー)

宇宙ビジネスを行うための環境を整備するビジネス

宇宙空間利用

宇宙ホテルや宇宙旅行など宇宙空間を利用したサービスを行うビジネス

 

衛星とは?

衛星とは大きく次の3種類に分けられます。

  • 観測衛星(リモートセンシング)
  • 測位GPS
  • 通信・放送

 

リモートセンシングとは?

リモートセンシングとは衛星で地球を観測する技術です。

 

リモートセンシングの3つの軸

リモートセンシングには3つの軸があります。

 

リモートセンシングの利用事例

  • マーケティング
    駐車場の車の数を衛星から把握、売上を予測。
    世界中の石油備蓄量を衛星データから推計し石油価格の予測。
  • 農業保険
    農作物の収穫量、作物被害の発生確率を予測した結界を用いて農業保険サービスを展開
  • 災害情報の提供
    被災地域の地図を作成し、被害地域のリソース分配の最適化を支援。
  • スマート漁業
    漁業における船の燃料代を抑えるため魚群までの最適ルートを提供。
  • 観光
    イベントの参加者数、混雑状況を把握し、最適な観光プランを提供。

 

衛星データの使い方

以下の2つのサービスを使い衛星データを使ってみることができます。

 

アイデアソン

インフォメーションセッションが終わった後、衛星データを活用したビジネスを考えるアイデアソンを行いました。4チームに分かれ30分でアイデアを考案し発表しました。

各チームのアイデア

  • 人混みを衛星から検知、その場所の地上データを取得し人が集まっているイベントの情報をメディアに提供
  • 花火を衛星データを用い上から色んな角度で楽しめるサービス
  • 近宇宙の星の資源の量や収穫にかかるコストを天文衛星から把握し、近宇宙探査を行う企業に情報を提供
  • 京都などの非常に混む観光地の混雑状況を把握し、観光客に代替プランを提供

 

まとめ

今回のイベントで宇宙ビジネスや衛星についての概観を再確認でき、アイデアソンでは色々な斬新なアイデアが出て非常に楽しめました。今回のイベントはプレイベントであり、Startup Weekend Tokyo Spaceの本番では3日間で宇宙ビジネスを考え宇宙分野のスペシャリストからフィードバックをもらえるそうです。

本番は4月5日(金)19時から4月7日です。

宇宙ビジネスに関心がある方は是非Startup Weekend Tokyo Spaceに参加してみてください!

投稿者プロフィール

喜田 圭伍
喜田 圭伍副代表
国際基督教大学(ICU)3年の学生。2年時に世界最大級のソーシャルビジネスコンテストHult Prizeの学内予選を主催する団体を設立。サポートしたチームが日本ベスト6に選ばれ、ドバイ、メキシコで行われた国際大会にも出場。また東大HAITにて機械学習、データサイエンスについて学んでいる。宇宙とソーシャルビジネスに興味がある。