ABLabとSPACE COTANで、北海道スペースポートをテーマにディスカッションしました

2022年4月12日、ABLabの定例イベント「ABLabソリューションズ」を開催しました。

今回は、SPACE COTAN株式会社　COO 大出大輔さんをゲストにお招きし、北海道スペースポート（HOSPO）をテーマに皆でディスカッションしました。

ABLabソリューションズとは

ABLabソリューションズは、メンバーやゲストからの問題提起（悩み、課題、検討中のテーマなど）に対し、ABLabの皆で考え議論しようというオンラインイベントです。「誰かの問題を、みんなの問題に」をキャッチフレーズに、優秀で熱意のある、そしてちょっと破天荒な仲間たちと共にディスカッションします。

具体的には、以下のような流れで進行しています。

最初の30分で問題提起。問題を抱えている人の声を聴く。
次の30分でグループディスカッション。皆の知見を総動員。
最後の30分は共有と雑談。ディスカッションで生まれたものを共有する。

イベント概要

今回のテーマは、「北海道スペースポート x ABLabの新プロジェクトを考える」。

SPACE COTAN 大出さんからプレゼンテーションいただいた上で、zoomのブレイクアウトルームに分かれ、自由にディスカッションしました。

タイムテーブル
21:00-21:30　プレゼンテーション(SPACE COTAN 大出さん)
21:30-22:00　ディスカッション「北海道スペースポートx ABLabの新プロジェクトを考える」
22:00-22:30　全体共有＆雑談

SPACE COTAN 大出大輔さんのプレゼンテーション

SPACE COTAN株式会社は「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」というビジョンのもと、北海道大樹町にて北海道スペースポートの事業推進を行っている企業です。スペースポートとは、ロケットやスペースプレーンが離発着するための、地球と宇宙をつなぐ場所です。特に北海道スペースポートは民間に開かれた宇宙港としてアジアのハブ宇宙港となることを目指しています。

近未来構想のようにも感じますが、実は人工衛星の打ち上げ需要が急激に増えたことでロケットも発射場も足りていないという現状があるのです。すなわち、宇宙港の需要が世界中に広がっているのです。日本における民間の宇宙港は北海道以外にも大分や沖縄県下地島、紀伊で開発・運用が進められており、これらは競合としてではなく、共に仲間として宇宙港を盛り上げているそうです。

北海道にもたらす経済効果が高いことから北海道スペースポートの開発にはオール北海道で取り組んでおり、発射場の建設の他には宇宙サミットのようなイベント作りや地域貢献型の「宇宙でんきプロジェクト」などにも力を入れています。

また、北海道スペースポートには以下の５つに挙げられる宇宙港としての魅力があります。

国内３つ目の射場としての実績
高緯度かつ東と南が海で開かれている
広大な敷地があり拡張性が高い
圧倒的な十勝晴れ（晴天の日が多い）
アクセスの良さと快適な周辺環境

グループディスカッション

大出さんのプレゼンテーションを受け、今回は、「HOSPOの掲げる宇宙版シリコンバレーにおいて、今後どのようなビジネスチャンスがあるか」「HOSPOの活動を、どうしたらより多くの人に知ってもらえるか」という観点で、3グループに分かれディスカッションを行いました。

各グループのディスカッションで挙げられたアイデアを一部抜粋してご紹介します。

【Aグループ】星空、食、宇宙を楽しめる小中高校生向けのサマーキャンプなどがあれば良いのではないか。ABLabメンバーでビジネス創出キャンプをやるのも面白そうですね。
【Bグループ】射場の盛り上がりは人が集まってこそ続いていくものなので、人材育成や就職活動に繋がる機能やロケットの博物館などが付随していると面白いと思う。他には、敷地を利用した企業の支社誘致やシェアオフィスなど。
認知度を高めるにはSNS活用が重要。具体的には、Youtuberとのコラボやロケット打ち上げの動画配信など。