宇宙天気講座がはじまります!

近年、太陽活動が地球社会や宇宙開発に及ぼす影響(宇宙天気)が次第に明らかになってきています。民間人や民間企業が宇宙に進出する時代となった今、宇宙の嵐の予報、すなわち「宇宙天気予報」の重要性が世界的に広く認識されるようになってきました。ABLab宇宙天気プロジェクト(プロジェクトマネージャ 斉田季実治さん)は宇宙人クラブ(代表(福海由加里さん)と共に京都大学花山天文台の活用をミッションとする一般社団法人 花山宇宙文化財団が主催する宇宙天気講座「基礎編」「応用編」に協力しています。講師は日本を代表する宇宙天気の研究者、柴田一成先生と小原隆博先生です。ABLab宇宙天気プロジェクトからは将来の「宇宙天気キャスタ」斉田季実治さんが登壇いたします。

開催要領

会場:オンライン(zoom)。見逃し配信あり。
対象:宇宙ビジネスに関わる企業様、宇宙ビジネスや宇宙天気予報に関心のある市民の方。
定員:50名(先着順)
参加協力費:入門編(全5回)10,000円、応用編(全3回)6,000円。

参加方法の詳細はこちらをご覧ください。

入門編 基礎から学ぶ宇宙天気(全5回)

第1回 4月21日(木) 15:00から17:00
宇宙天気による「災害」の種類、社会への影響・生物への影響 講師:柴田一成
第2回 5月26日(木)15:00から17:00
宇宙災害の要因/太陽の活動(1)講師:柴田一成
第3回 6月23日(木) 15:00から17:00
宇宙災害の要因/太陽の活動(2)講師:柴田一成
第4回 7月28日(木) 15:00から17:00
宇宙災害の要因/磁気圏の活動 講師:小原隆博
第5回 8月25日(木) 15:00から17:00
宇宙災害の要因/電離圏の活動 講師:小原隆博

応用編 宇宙天気災害と宇宙天気予報(全3回)

第1回 9月22日(木) 15:00~17:00
宇宙天気災害の実例 講師:小原隆博
第2回 10月13日(木) 15:00~17:00
宇宙天気予報の最新動向 講師:小原隆博
第3回 11月20日(日) 15:00~17:00
今後の展望 講師:斉田季実治、柴田一成

【講師プロフィール】(花山宇宙文化財団ホームページより)

小原隆博(Takahiro Obara)
東北大学大学院理学研究科・教授。
宇宙科学研究所助手、情報通信研究機構グループ長、宇宙航空研究開発機構グループ長を経て、2012年より現職。東北大学では、惑星プラズマ大気研究センター長、理学教育研究支援センター長、副研究科長を歴任。地球放射線帯、内部磁気圏、極域電離圏における激しい活動現象、とくに、電磁圏嵐(ジオスペース嵐)について、人工衛星・国際宇宙ステーションによる宇宙環境観測を実施し、宇宙天気予報へ貢献している。

柴田一成(Kazunari Shibata)
同志社大学特別客員教授、京都大学名誉教授、一般財団法人花山宇宙文化財団理事長(代表理事)。日本天文学会第49代会長(2017~2019)。太陽および宇宙における激しい活動現象、とくに電磁流体力学、爆発、宇宙ジェットを研究。

斉田 季実治(Kimiharu Saita)
気象予報士。星空案内人。防災士。危機管理士1級。民放テレビ局の報道記者を経て、2006年からNHKで気象キャスターを務める。現在は「ニュースウオッチ9」に出演。連続テレビ小説「おかえりモネ」気象考証を担当。株式会社ヒンメル・コンサルティング代表取締役。一般社団法人ABLab宇宙天気プロジェクトマネージャ。宇宙天気ユーザー協議会アウトリーチ分科会長。 著書に「新・いのちを守る気象情報」(NHK出版新書)、「空を見上げてわかること 身近だけど知らない気象予報士」(PHP研究所)など。

京都大学 花山天文台

京都大学花山天文台は1929年(昭和4年)に設立されて、一世紀にわたり日本の天文研究・教育を支えてきました。

京都大学花山天文台(撮影:Akito Davis Kawamuraさん)

投稿者プロフィール

玉置晋
玉置晋
宇宙天気プロジェクトリーダー。
衛星運用現場の宇宙天気インタプリタ・軌道上技術評価エンジニア。茨城大学で社会人大学院生(宇宙天気防災)。宇宙天気災害から世界を守る仲間を募集中。